チャーリー ルール(Charlie rule)
5枚引いたら勝ちとなるルールならば「5 カード チャーリー(5 card Charlie)」、10枚引いたら勝ちとなるルールを「10 カード チャーリー(10 card Charlie)」といいます。
チャーリー ルールでは、バーストしていないハンドであれば、合計が21でなくてもプレイヤーの勝ちとなります。この21でなくてもよい点で、ポンツーンの5枚、6枚、7枚以上合計21の役とは異なります。
スプリットで分割したハンドで定められた10枚となったときも、チャーリー ルールによる勝ちが成立します。
目次
ストラテージを無視せずに何枚のカードを引けるか
チャーリー ルールを採用するカジノは、それほど多くありません。また、枚数の多いチャーリーは、なかなか成立しません。
10カード チャーリーともなると、誰もがそう感じているとおり、達成することはもちろん、テーブルで達成するシーンに同席することも困難です。頻繁にブラックジャックをプレイする人であっても、一生に一度も目にすることができない可能性がかなり高いと推測されます。
そこで、ここでは少々現実からは離れて、論理的には“戦略を無視せずに“何枚のカードを引くことができるのかについて考えてみます。
● ハードハンドの場合
ハードハンドでは、プレイヤーの最初のカードがと
で、ディーラーが
以上のカードでスプリットできないときに、3枚目以降がすべて
であると最大の枚数となります。
戦略を無視せずに引けるカードは最大13枚、合計15枚のハンドとなります。
このカード構成に含まれるのカードは12枚ですので、3デッキ以上でのプレイで達成可能です。
● ソフトハンドの場合
ソフトハンドでは、プレイヤーの最初のカードがと
で、ディーラーが
以上のときに、最大の枚数となります。
ディーラーのオープンカードが以上のときは、最初にダブルダウンを選択せずに、ソフト18(ソフトエイティーン、soft eighteen)でヒットを選択することができます。
合計が8または18となるまでが続き、次に
を引いて、合計12からまた
が続くケースで最大枚数となります。
戦略を無視せずに引けるカードは最大11枚、合計13枚のハンドとなります。
使用したのカードは11枚ですので、3デッキ以上でのプレイで達成可能です。
上記の確認の結果、理論上、戦略を無視せずに引ける枚数は最大13枚、合計15枚のハンドでした。
ソフトハンドよりもハードハンドの枚数が多いのは、少々意外でした。
チャーリー(Charlie)の意味は?
「チャーリー ルール」の「チャーリー(Charlie)」って、あまり聞かない単語です。
聞いたことあるのは、映画のタイトル「チャーリーとチョコレート工場」ぐらいでしょうか。*1 ここでのチャーリーは、男の子(男性)の名前です。ブラックチャックのチャーリー ルールとの関連は、感じられません。
インターネットで利用できる英和辞典「英辞郎 on the WEB」でCharlieの意味を調べてみると、男性の名前以外では、いずれも俗語で「ばか者」、「コカイン」と記載がありました。*2 これもブラックチャックのチャーリー ルールと関連があるように思えません。
そんな調べてもわからない状況の中、チヤーリーの意味を理解する上でヒントとなる記事を見つけました。その記事は、ニューズウィーク日本語版の『ロシアの脅威に日々直面するドイツのNATO空軍基地で警戒レベルが「チャーリー」に』というタイトルの記事です。*3
この記事によると、米国防総省のシステムが定める脅威レベル「フォース・プロテクション・コンディション(FPCON)」では、5段階の脅威レベルを定めていて、ノーマル、アルファ、ブラボー、チャーリー、デルタの順で警戒態勢が高いそうです。つまり、デルタが最高レベルの警戒態勢で、チャーリーはその次。ブラボーよりも強いレベルを表しています。
すごい表現であることだけは、理解できました。
参考資料
*1:「チャーリーとチョコレート工場」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2024年9月16日 (月) 13:47 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/チャーリーとチョコレート工場
*2:「Charlieとは」『英辞郎 on the WEB』。URL:https://eow.alc.co.jp/search?q=Charlie
*3:「ロシアの脅威に日々直面するドイツのNATO空軍基地で警戒レベルが「チャーリー」に」『ニューズウィーク日本語』。URL:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/08/nato-85.php
最終更新日:2024年09月22日