バースト(bust/burst)
日本では通常「バースト(burst)」という語が用いられますが、海外のカジノでは「バスト(bust)」という語がより一般的に使われています。*1
通常、バーストが発生したときは、プレイヤーであれ、ディーラーであれ、その瞬間に負けとなります。(ただし、一部の派生ブラックジャックやポンツーンでは、ディーラーの手札の合計が22となったときに、負けとならずに、引分となります。)
より広義的には、欲を出しすぎて失敗すると、すべてまだは大部分の財産を失うようなルールが設定されているゲームにおいて、その事象が発生したときにバーストと呼びます。
目次
ブラックジャックでディーラーがバーストする確率
ブラックジャックやポンツーンで、ディーラーがバーストする確率は、どのくらいあるかご存じですか?
ブラックジャックの戦略を理解されている熟練者でも、ディーラーがバーストする確率をご存じの方は、そんなにはいらっしゃらないと思います。
実は、ディーラーがバーストする確率は、おおよそ28%です。
このディーラーがバーストする確率確率を正確に求めようとすると、ルールの違いや、ゲームで使用するデッキ数を考慮に入れないといけません。
ここでは、ルールやデッキ数の違いがプレイヤーの収支、期待値にどのような影響を及ぼすか、確認してみます。
ソフト17でのアクションの違いによる影響
ディーラーがソフトハンドの17となったときにバーストする確率は、そのテーブルで採用されているルールにより異なります。
ソフト17でスタンド/ステイするルールが採用されているときは、ソフト17となった時点でディーラーのハンドが確定します。
しかし、ソフト17でディーラーがカードを引くルールではは、次のイラストのケースAのようにバーストせずに終了するときもあれば、ケースBのようにバーストする場合もあります。
さて、ソフト17でヒットしたときは、バーストする確率はスタンド/ステイする場合と比べて、上がるのでしょうか、下がるのでしょうか。
次の表は、ソフト17でスタンド/ステイするルールと、ヒットするルールで、ディーラーがバーストする確率を比較したものです。*6
| ソフト17のアクション | ||
| スタンド/ステイ | ヒット | |
| バースト確率 | 28.19 % | 28.57 % |
| ※使用デッキ数6 |
表より、ソフト17でヒットするルールの方が、わずかにバーストする確率が高いことがわかります。
ソフト17でヒットするルールは、ヒットしないルールよりも、プレイヤーに不利なルールであることが広く知られています。その認識をお持ちのブラックジャック上級者の方は、このソフト17でヒットするルールの方がバースト確率が高いという情報を、驚きを持って受け留められたのではないでしょうか。
ソフト17でヒットするルールが、ヒットしないルールよりも、プレイヤーに不利なルールである理由は、ディーラーのバースト確率にあるのではなく、ヒットした結果、18以上となる確率が高いことにあります。
デッキ数とバースト確率
ゲームで使用するデッキ数が異なると、ディーラーのバースト確率も異なります。次の表は、ゲームで使用するデッキ数とディーラーのバースト確率をまとめたものです。*6
| ソフト17のアクション | ||
| 使用デッキ数 | スタンド/ステイ | ヒット |
| 1 | 28.36 % | 28.75 % |
| 2 | 28.26 % | 28.65 % |
| 3 | 28.23 % | 28.61 % |
| 4 | 28.21 % | 28.59 % |
| 5 | 28.20 % | 28.58 % |
| 6 | 28.19 % | 28.57 % |
| 7 | 28.19 % | 28.57 % |
| 8 | 28.19 % | 28.56 % |
| 9 | 28.18 % | 28.56 % |
| 10 | 28.18 % | 28.56 % |
表より、デッキ数が多いほど、ディーラーがバーストする確率は少ないことがわかります。しかし、その差はごくわずかで、マルチデッキでプレイするときは気にする必要はありません。
シングルデッキでは、デッキ数が2以上の場合と比べて、少しバースト確率が大きくなっています。実際、シングルデッキの戦略テーブルは、マルチデッキの戦略テーブルと一部異なっており、シングルデッキのときのみ、デッキ数を意識してプレイする必要があります。
バースト(bust/burst)類似の英語表現
「バースト(bust/burst)」と同様の英語表現には、下記の表現があります。
| 英語表現(日本語発音) | 補足説明 | 参考 |
| bust(バスト) | カジノにて一般的に使われる語 | *1 |
| burst(バースト) | 日本で一般的に使われる語 | |
| too many(トゥー メニー) | 「(21より)多すぎる」という表現。この語もburst、bust同様に、一般的に使われる語 | |
| break(ブレイク) | 「パンクした」というような表現。用例:The dealer broke. | *2 |
| go over(ゴー オーバー) | 「21を超えた」という事実を説明する際によく使われる一般的な動詞 | *1 |
| exceed(イクシード) | go overと同様に、21を超えた」という事実を説明する際によく使われる一般的な動詞 | *3 |
| break out(ブレイク アウト) | イギリスでポンツーンにて用いられる俗語 |
バースト類似の日本語表現
日本には、日本独自の擬音や遊戯を語源とする「バースト(burst)」と同様の表現があります。
| 日本語の類似表現 | 補足説明 | 参考 |
| ドボン | ⽔の中に重いものが落ちた時の擬⾳語が由来の語 ブラックジャックなどのゲームで、制限を超えたり特定の条件で負けたりする様⼦を、⾜を踏 み外して⽔に「ドボン」とはまり、脱落する姿になぞらえている。 |
*4 |
| ブタ | 花札やトランプの「おいちょかぶ」などの遊戯に由来する語 カードの合計の一の位が「0」になることを「ブタ」または「ブッツリ」と呼び、これが最も弱い数字であることから、ブラックジャックやポーカーなどのトランプゲームでも負が確定したり役がない状態を指すのに用いられた。 |
*5 |
参考資料
*2:「How to Play Blackjack」『venetianlasvegas.com』、URL:https://www.venetianlasvegas.com/resort/casino/table-games/how-to-play-blackjack.html
*3:「Enhance Your Blackjack Experience: Learn the Lingo」『WinStar Blog』、URL:https://www.winstar.com/blog/enhance-your-blackjack-experience-learn-the-lingo/
*4:「ドボン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2025年7月25日 (金) 17:28 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ドボン
*5:「インケツ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2025年10月22日 (水) 07:28 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/インケツ
*6:当サイト調べ
最終更新日:2026年04月01日


